高台寺と圓徳院

毎年、紅葉が綺麗な時季はなかなか出かけることが出来ないのですが・・。
今年は、秋の特別拝観も終わりに近づいた日に、
高台寺・圓徳院・掌美術館へ出かけることが出来ました。

 

 

高台寺は、豊臣秀吉の菩提を弔うために、
秀吉夫人の北政所(ねね)が開創したお寺です。

 


受付を通って角を曲がり、最初に目に入ったのが
紅葉の向こうに見える茅葺屋根の湖月庵でした。
そして、書院を通り、方丈へ・・。

       

方丈前庭は、夜間拝観で行われるプロジェクションマッピング用に立体的な模様になっていました。



そして、開山堂へ・・。
開山堂の中央の天井には北政所の御所車の天井が使われているそうです。
開山堂前の庭園は小堀遠州の作もよるものだそうです。
全体を上手く写真に撮れなかったのが残念!
ここのお庭には綺麗な紅葉もまだ残っていました。

      

開山堂から御霊屋へ向かうのですが、
特別拝観期間中は臥龍廊を通ることが出来ました。
御霊屋には秀吉と北政所の木像が安置されていました。
高台寺蒔絵の装飾がとても美しかったです。

御霊屋で手を合わせた後は、利休の意匠によるお茶室へ・・。




左が時雨亭。
コチラは2階建てになっていて1階が水屋で2階がお茶室になっています。
当時はここから北政所が大阪城落城の様子を見ていたのだとか・・。
右が傘亭。
もともとは安閑窟と称されていたのですが、
屋根裏が唐傘を広げたように見えることから傘亭と呼ばれるようになったそうです。
この2つは土間でつながっています。

そして、展望台へ向かいました。



展望台からは京都の街が広く見渡すことが出来ました。
写真は八坂の塔と京都タワーを結ぶようにとってみました。
この方角から右に目を移して船岡山を見つけ、うちはあの辺りかなぁ・・と探してしまいました。

展望台から竹林を抜けて出口へ向かい、すぐ向かいにある圓徳院へ。
ここは北政所の終焉の地なのだそうです。

方丈の襖絵は長谷川等伯によるものなのですが
桐紋をちらした唐紙の襖に描かれていました。
とても不思議な感じがして、印象に残りました。

 


写真は北庭です。
伏見城の化粧御殿から移されたお庭です。
庭石には当時の名だたる武将が献上したものだそうで、
掘り起こすと武将の名前が刻まれているものもあるそうです。
紅葉はほとんど終わっておりました。
でも、色づいた残りの葉がひらひらと風に舞い散る様子がとても綺麗でした。
この葉が舞い散る様子は紅葉が盛の頃には見られない景色です。
どの時季にもそれぞれの美しさを感じられるのですね。


風の強い日。
朝一番から夕方まで。
ゆっくりのんびりと高台寺と圓徳院を満喫することが出来ました!