この冬は、暖冬・・暖冬・・と言われていますが、
昨日から冷たい風が吹いてきて、今日は一気に真冬になりました。
明け方、うっすら積もっていた雪。
通勤通学の時間になると大雪が降り始め、
見る見るうちに、真っ白の雪景色になりました。
となると、見たくなるのは雪の大徳寺。
降りしきる雪の中、金毛閣の朱色もいつもと違って見えました。
その金毛閣の横を通り、向かったのは芳春院です。
普段は拝観できないお寺なのですが、
今の時期は、「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」の対象箇所の1つになっております。
芳春院は前田利家の正室・まつ が創建した前だけの菩提寺です。
本堂には本尊・釈迦如来像、開祖・ 玉室宗珀の木像が安置され、
芳春院(まつ)の木像や前田家歴代の御霊牌が祀られています。
本堂南側には「花岸庭(かがんてい)」と名づけられた枯山水のお庭。
真っ白に雪におおわれ、とても美しかったです。
「寺内写真撮影はご遠慮願います」 とのことだったので
外の様子しか写真でお見せできないのが残念!
本堂北側には「呑湖閣(どんこかく)」があります。
この二重楼閣は、閣上から比叡山を東に望み、
その向こうに広がる琵琶湖の水を飲み干すという意味を込めて名づけられたのだそうです。
そして、この「呑湖閣」は 「金閣」「銀閣」「飛雲閣」と並んで『 京の四閣 』 とも称されているそうです。
雪の日は、寒さに負けて出かけることが億劫になりがちですが、
わざわざ雪の日を選んで出かけるのもいいかもしれません。
普段とは違った景色が楽しめます。
普段は拝観できないお寺の、めったにない雪景色を堪能することができました。
さて、 今年の「京の冬の旅」は50回記念になるそうです。
テーマは「禅 ZEN ~禅寺の美 日本の美~」です。
大徳寺では芳春院の他に本坊が特別公開になっています。
機会がありましたら、
この冬の旅で禅の美日本の美の世界をご覧になってみてくださいね。