京の冬の旅 2019 『大徳寺 本坊』

今年も「京の冬の旅」キャンペーンが始まりました!




「大徳寺 本坊」が、キャンペーン期間中に特別公開されています。





霧雨が降る中、拝観してきました。
方丈前の南庭から見る唐門の屋根には
一昨日に降った雪が薄っすらと残っていました。
本坊の方丈は南側4室、北側4室に分かれています。
この形の方丈は珍しいのだそうです。
普通は南側3室、北側3室です。
そして方丈の襖絵は狩野探幽の代表作。
すべて、オリジナルが入っています。
そのために、ガイドさんが説明してくださる時以外はすべて障子が閉じられています。

南側から鶯張りの縁側を歩いて東側に向かいます。
東庭は小堀遠州作の「七五三の庭」がありました。
今は高い垣根ができていて借景を楽しむことはできませんが、
垣根の向こうにある比叡山を想像しながら眺めてきました。

次は北側に向かいます。
北側には方丈から部屋が飛び出すように1つ部屋がありました。
頭上注意!でその部屋の下をくぐります。
その部屋は「雲門庵(うんもんなん)」と言うそうです。
ここには開山・大燈国師の等身大の木像とお骨が安置されているそうです。
大燈国師は自分が死んだ後にお墓は作らないように弟子たちに伝えていました。
困った弟子たちがこの庵を作ったのだそうです。





門からまっすぐに続く石畳。
いつもは、あの石畳をこちらの門に向かって真っ直ぐに歩いているのです。
その石畳を門のこちら側から見ると門の向こうに吸い込まれるようでした。





「大徳寺 本坊」の他にもたくさんの非公開文化財が特別公開されています。

公開期間は3月18日(月)まで。
期間中でも、拝観休止の日が設定されている寺院もあるのでご注意くださいね!